前回の続きです。

第6問 問6(問題番号34)
 占領期の種々の出来事に関する問題。正答率は少々低いもの。
 作成部会は「教科書では散在して一見別の事柄とされがちな事項を、占領期から1950 年代にかけての政治の変化に結び付けて理解する能力を求めた」としており,特に「教科書では散在して一見別の事柄とされがちな事項」結びつける力を試そうとしたと考えれば良問です。特に戦前の社会運動からのつながり,朝鮮戦争前後の動向をしっかり理解しておく必要があると思います。高校教員は「レッドパージの解除については扱っていない教科書が多く、細かな事象に踏み込んだ感がある」とはしていますが,このような問題で確実に正答が出せないと,90~100点は取れません。

第6問 問8(問題番号36)
 疑獄事件と政変の相関関係についての問題。正答率は少々低いもの。
 作成部会は「単に事件の年代を覚えているかではなく、どの政権・政治家と関連しているかを考えさせ、戦後政治の時期的変化を捉えさせる設問」としており,現代史を大きく捉える良問です。高校教員は,「高等学校教科担当教員からは戦後首相の詳しい内容まで学習が行き届かないこともあり難しい」としつつも,「それぞれの疑獄事件が戦後政治の転換期に起こったことを考えると、政治史の流れの理解度を測る上では良い問題」と評価しており,現代史ではこのレベルは出題されると考えておいた方がいいでしょう。
 また,現代史について,高校教員が「昨年度、1990 年代を歴史と捉える出題者の意図を受け止めると同時に、これ以上現代史に出題が偏らないことをお願いしたが、それを反映していただいたことに感謝している」としているので,現代史は,過去の出題から見ても,1970年代まで学習しておけば,90点以上はとれるでしょう。ちなみに現代史は,例年,3問前後,得点は10点前後です。100点!をめざすなら,念のため,1980年代までは学習しておいた方がよいと思いますが,1970年代までをしっかり学習することで,解答は出せる問題になっている可能性は高いと思います。

 その他,全体に対しては「時代横断的な設問が増えたこと」を高校教員が評価しており,作成部会も見解に上げているので,今後も「いつの時代(時期)の出来事か」を意識した学習をしておきたいところです。一方で「時代をまたぐ」出題も差が付く問題となります。
 さらに高校教員も,作成部会も「原始の設問が少ない」ことは指摘しているので,次年度は旧石器~縄文時代が出題されることが予想できます。
 平均点についても,目立った指摘はなかったので次年度も同様のレベルを想定しておいていいでしょう。

 今年度のセンター分析は以上です。センター日本史Bの攻略の参考にしてください。