3月25日・大阪,2月28日・東京の各会場でセミナーを実施しました。新学期を迎える準備で忙しい中,多くの先生に参加していただき,充実したよいセミナーになったと思います。

 今回は『対外関係の理解を深める~近現代・前編~』ということで,主にペリー来航から第一次世界大戦までを対象範囲として扱いました。近世編までと同様,国公立二次の論述問題を意識して,我々教える側がどのように理解し,どのように生徒にそれを教えるかを考えてみました。今回も実際の講義で使用した板書も紹介しつつ進めました。
 まず,東アジアの中国を中心とする伝統的秩序と近代ヨーロッパの国際秩序との違いに着目しつつ,日清戦争までの日本・清国・朝鮮三国の関係について整理をしました。欧米の近代的な外交体制を採用し,東アジアでの主導権を握ろうとする日本と,欧米諸国に対応しつつ,一方で伝統的な朝鮮との宗属関係を維持・強化しようとする清国との対立というのをイメージしました。次に日清戦後は,千葉功氏のいう「多角的同盟・協商網の構築(セミナーではこのような表現をしませんでしたが)」を念頭に置きながら,韓国問題をめぐる日露対立から,日露戦後の中国問題をめぐる欧米諸国との関係を整理してみました。 
 
 次回は『対外関係の理解を深める』の続編として,パリ講和会議以降を整理したいと思います。どこまでの話をするかは今,考えているところですが,後2回で最後まで話をすることを予定しています。

 大阪・東京それぞれ懇親会にも参加していただいた先生方ありがとうございました。次のセミナーのヒントになるような話題もあり,非常に有意義な意見交換ができたと思います。