今日は以下の問題の分析です。成績の上位と下位で差がついたと思われる問題です。

◎地図と文章の組合せ問題

◆2011年 日本史B 本試験 第3問 問3 15◆ 

  下線部bに関連して,室町・戦国時代の貿易・外交にかかわる地について述べた次の文X・Yとその所在地を示した地図上の位置a~dとの組合せとして正しいものを,下の①~④のうちから一つ選べ。

  X 勘合貿易の明側の港であったこの地では,大内氏と細川氏との貿易の主導権をめぐる対立が起きた。
  Y この地は倭寇の根拠地と考えられたため,応永の外寇とよばれる攻撃を受けた。
2011年センター問題15小
  
   ① X-a  Y-c    ② X-a Y-d
   ③ X-b  Y-c    ④ X-b Y-d (解答は③)

 この問題は,近年の出題で定番の地図と文章を組み合わせる問題です。文章の内容がわからないと解けません。Xは寧波の乱の説明なので地図から寧波を,Yは応永の外寇で攻撃を受けた対馬を選べばよいのですが,どうも,Xの寧波でaとbを間違えた受験生が多いようです。さすがにcは対馬,dは琉球(那覇)とわかったのでしょう。この地図でaは青島,bが寧波なのですが,中国の地図までは判断できないようです。
 以下も同様の問題です。

◆2006年 日本史B 本試験 第3問 18◆ 
問6 下線部(d)に関連して,東アジアで起こった出来事を述べた次の文X・Yと,地図中に示した場所a~dの組合せとして正しいものを,以下の①~④のうちから一つ選べ。
 X 1523年,大内・細川両氏の派遣した勘合船が争った。
 Y 1543年,ポルトガル人を乗せた中国船が漂着して鉄砲を伝えた。

 ※地図省略 a-寧波 b-釜山 c-鹿児島 d-種子島

 ① X―a Y―c ② X―a Y―d
 ③ X―b Y―c ④ X―b Y―d (解答は②)

 今年度の出題と非常に似ていますね。やはりXの判断で間違った受験生が多かったようです。しかし,今年度は同じ中国の中での判断ですが,2006年度の問題は,中国と朝鮮の判断ですよ!Xには「勘合船」ともあります。中国だとわかればよかっただけなのですが,④を選んだ受験生は意外に多かったのです。
 さすがに日本の地図では間違いが少ないようですが,中国や朝鮮の地図は要注意です普段から図説資料などでマメにチェックしておくことが重要です