以前から準備していたセンター日本史Bの「年代順配列問題」の過去問集ができました。HP「大学受験の日本史を考える データ集」の「センター日本史B 問題集」にUPしています。以下,「年代順配列問題」とこの問題集について説明します。

◆「年代順配列問題」について 
 「年代順配列問題」とは,センター試験で出題される以下のような問題のことです。

◎2011年 本試験 第2問 問6 問題番号12 

寺院と国家の関係に関して述べた次の文Ⅰ~Ⅲについて,古いものから年代順に正しく配列したものを,下の①~⑥のうちから一つ選べ。

Ⅰ 開発領主のなかに,国司の圧迫を逃れようとして有力寺院などに田地を寄進する者が現れるようになった。
Ⅱ 有力寺院が下級僧侶を僧兵に組織し,神木や神輿を押し立てて,自分たちの要求を通すため朝廷に強訴するようになった。
Ⅲ 有力寺院の初期荘園が,律令制的支配の衰えとともに衰退していった。

① Ⅰ-Ⅱ-Ⅲ② Ⅰ-Ⅲ-Ⅱ③ Ⅱ-Ⅰ-Ⅲ
④ Ⅱ-Ⅲ-Ⅰ⑤ Ⅲ-Ⅰ-Ⅱ⑥ Ⅲ-Ⅱ-Ⅰ

 以前にも,センター試験の特徴の一つとして紹介しました(センター試験の特徴と攻略)。
 センター試験の設問ごとの正答率を見ても,年代順配列問題の正答率が全体的に低めなのがわかります。センターでは,正答率60%台=標準と考えているようですが,年代順配列問題は60%を切る問題が少なくない上,正答率が高い問題でも,70%に達することはまずありません。そこから分かることは,90点台の高得点をとるためには大きな障害になるということで,上位層においては差のつく問題だということです。
 そもそも,センター試験は文章選択(正誤)問題が出題の7割前後を占め,その中でも,「いつの出来事か」が重視される設問が多いのです。過去問演習の段階で,70点前後の得点しかとれない受験生は,語句の知識があっても,この年代順配列問題ができていない可能性が高いと思われます。まさに「語句は知っているけどできない問題」なのです。年代順配列ができない受験生は,時期の判断をともなう文章選択問題もできていない可能性が高いと思われます。そのため,「語句は覚えたけど高得点がとれない」という現象が発生します。
 年代順配列問題ができない受験生は,知識の整理の仕方を間違っている可能性があるので,以前の記事を参考に確認してみてください。センター日本史で高得点をとるためには,時代区分や時期区分を意識して,語句を整理しておく必要があります。一問一答の用語暗記だけをしていてもダメです。

 次回は,年代順配列問題の解き方を考えてみたいと思います。
 後編へつづく