坂上氏の著書は,以前読んだ『律令国家の転換と日本』(日本の歴史05・講談社)が平安時代前期(主に9世紀)を対象としており,社会・経済を中心として参考になりました。今回は奈良時代(主に8世紀)対象としているということで楽しみにしておりましたが,期待通りであったように思います。
中でも,社会・経済と対外関係については,教科書を理解するための参考になります。特に律令制下の軍事体制と地方支配については,以前の著書でもそうでしたが,わかりやすかったと思います。中央の官制や政治面での記述はあっさりしており,物足りない感じもしましたが,新書ですべてを求めるのは無理でしょう。
講談社の通史シリーズも,時間があればもう一回読み直したいと思います。
中でも,社会・経済と対外関係については,教科書を理解するための参考になります。特に律令制下の軍事体制と地方支配については,以前の著書でもそうでしたが,わかりやすかったと思います。中央の官制や政治面での記述はあっさりしており,物足りない感じもしましたが,新書ですべてを求めるのは無理でしょう。
講談社の通史シリーズも,時間があればもう一回読み直したいと思います。